南洲神社
「南洲」は西郷隆盛の名前のひとつ(ペンネーム的なもの)です。南洲神社の近隣には西郷さんのお墓、西郷さん関連の歴史資料等を展示した記念館などがあります。
鳥居の向こうには西南戦争の犠牲者たちのお墓がたくさん並んでいます。なんとなく見えますでしょうか。すごい数です。
中央のひときわ大きなお墓が西郷さんのお墓、両脇に西南戦争薩軍大隊長たちのお墓がずらっと並んでいます。
南洲墓地はまあまあ高台にあるのですが、とっても高い山というほどではありません。その割にかなり眺めは良いです。
景観を守る条例的なものがあり建物の高さが規制されていると説明がありました。左奥の山の稜線を越える建物はダメみたいです。
ギリギリアウトでは…??みたいな高さの建物もありますが、恐らくあのあたりが数値上での規制ギリギリラインなのでしょう。
電話ボックスに丸十。島津の家紋です。
鹿児島には至る所に丸十っぽいものがありますが(鹿児島市の市章も限りなく丸十ですし…)ガッツリ丸十そのもの!島津家紋!というのは意外と多くない気がします。
南洲顕彰館。西郷さんや幕末明治、維新に関連した資料等の展示があります。
館内撮影禁止なので中の写真は無しです。
十年くらい前に来た時と若干展示が変わっていました。確か四尺くらいある大太刀があったかと思うのですが、見当たらず。十年くらい前に維新ふるさと館で見たものを数点発見したり。
多くの展示資料は歴史関連の資料館をあちこち旅しているんだろうなと思うと少し面白いです。一般展示されずに保管されて眠っている品も多くあるんでしょう…
南洲神社には「境内茶屋なんしゅう」があります。
割に新しい建物で綺麗ですし何だかオシャレな雰囲気で茶屋というよりカフェという印象。オシャンティ!
店内に入ると真ん丸なツンと西郷さんが迎えてくれます。おおきい!ふかふか!
この看板マスコットはきぐるみの頭を作る要領で作られたらしく、頭を入れる穴のあと(ふさがれている)がありました。
不躾な質問にも快く答えて下さったうえ、頭用穴(痕跡)を見せてくれたおねえさん、ありがとうございます!
ホットのドリンクにはラテアートのサービスがあるとのことで、キャラメルラテを頂きました。何種類か絵柄があり、ツンも気になりましたが、やっぱり肉球で!肉球かわいい!
猫舌なのでゆっくり啜っていると、繰り返される「じゃーんけーんぽん!」の声が聞こえてきました。
窓の向こうを見ると、小学生が墓の合間でわちゃわちゃしていました。下校時刻のようです。
並んだ大量のお墓って怖いイメージになりがちですが、小学生にとっては馴染みの通学路。
南洲墓地は高台にあるため階段も多く、じゃんけんで勝った数だけ階段を進む的なゲームをしていたのかもしれません。
子供たちは西郷さんのお墓のあたりで(良く見えませんでしたが恐らく手を合わせて)頭を下げて、住宅地の方へ抜けるであろう道へと進んでいきました。
墓と日常が共存してる風景…なんだかとってもすごい。エモい。語彙が無い。
神社にはネコチャンがいました。私は黒猫さんとお会いしましたが、二匹いて、あまり仲良しではないらしく、もう一匹から逃げ回っているそうです。
便宜上黒猫さんと書きましたが、胸とおなかあたりに白が混じっていました。初対面の私にも撫でさせてくれる太っ腹(太ってはいない)なネコチャンでした。